アランの幸福論、ジムコリンズのビジョナリーカンパニー、孔子の論語。
世の中には全ての中心となっている、いわゆる「バイブル」と呼ばれる書籍があります。
そしてバイブルは、セールスの世界にもいくつか存在してるんですね。
その中で特に有名なものの1つにフランク・ベトガーの「私はどうして販売外交に成功したか」というのがあります。
セールス人生のエッセンス
著者のベトガーさんは1888年生まれの、元メジャーリーガーです。
試合中に腕をケガしてしまい選手生命を絶たれたことで、生命保険を扱うセールスマンに転職したみたいなんですね。
でも、セールスのセの字も知らないベトガーさんは、当然のように売れない毎日を歩む羽目になります。
ですがそんな中、「人を動かす」の著者で有名なデール・カーネギーに出会います。
そして、その出来事に触発されてか、セールスに対する姿勢が変わっていき、十数年後ついには全米No.1セールスマンと称されるほどになったんですね。
で、ベトガーさんが、まさにアメリカン・ドリームの階段を登る姿を、カーネギーは間近でみ続けたワケなんですが、その時に書籍化の話を持ち込んだみたいなんですね。
カーネギー「ねえねえ、本書いちゃいなよ」
ベトガー「え、マジっすか?う〜ん、やってみるっす!」
みたいに。
それで完成したのが「私はどうして販売外交に成功したか」というワケなんです。
そんなフランク・ベトガーの本は、今や世界中で読まれ続けているのですが、正直にいうと読んだからといってスグに役立つノウハウが書かれているのか?というと、そうでもありません。
どちらかというと、「わかったけど、具体的にはどうすりゃいいんじゃい!」と言いたくなる内容がほとんどなんですね。
でも、その「何が大切なのかはわかった」と受け取ることができる情報が、かなり核心をついてるんです。
この本では、「原則」と呼ばれるものが27コ紹介されています。
中にはスグ使えるテクニックなんかも紹介されていますが(顔と名前の覚え方とか)、やっぱりそのほとんどは、本質的なものが延々と語られています。
なので、今すぐなんとかしたい人にとっては向かない本かもしれません。
ですが、ここに書かれている本質から枝葉をつけてテクニックを集めていけば、かなり成功率の高いセールスラインが出来上がること間違いなしです!
セールスマンじゃなくても経営者であれば、ぜひ1度は読んでいただきたい代物です^ ^
ありがとうございました!