「これは、仕方がないよね」となる事がありました。
今朝の日経新聞なんですが、一面に『データの世紀〜支配の実像3〜』という記事があったんですね。
その内容は、アメリカのミネソタ州でパソコン販売会社を営んでいる、おじさんの話だったんです。
名前はジョンさん(44)。アマゾンから急にメールが来て「貴社はアップル製品を売れなくなります」と、警告されたというのです。
そのメールを見てジョンさんは、呆然としてしまったのです。
呆然としてしまった理由
なんで呆然としてしまったのか?というと、ジョンさんは中古のアップル製品をアマゾンで販売して、年間で約100万ドル(約1億1000万円)を稼いでたんですね。
で、それを突然に失ったわけです。
そりゃー、呆然もするわって話なんですよ。
でも、ぼくはここで「これは、仕方がないよね」と思ってしまったんですね。
今回のジョンさんの件は、売上のキモをアマゾンに完全に委ねていた事で起こりました。
で、そもそもなんでアマゾンで販売していたのか?というと、自分で集客するよりアマゾンに出店した方が、人が集まりやすいからだけなんですよね。
これは、アメリカだけの話じゃなくて、日本でも同じ事が言えます。
なので日本でも、アマゾン支店を構えているお店もたくさんありますし、本屋さんなんかは完全にアマゾンに頼り切って古本を販売しています。
ですが、これには大きなワナがあっちゃったりするんですよ。
ルールに従わざるを得ない
どういうワナか?というと、『プラットフォームの奴隷になる』というものなんですね。
アマゾンみたいに、すでにチカラを持っている人を頼るというのは、我々のような弱者にとってメッチャ助かる存在です。
ぼくだってチカラを持っている人とジョイントベンチャーしますし、なんなら多くの人の協力があったからこそ、今の自分がいると思っています。
ですが、誰かに頼るということは、その人のルールに乗るという意味合いでもあります。
なのでチカラを持っている人が「今日からルールを変更する。アンタからは今までの倍以上お金をとるよ。」と言ったならば、それに従うしかありません。もしくは契約を切るか。
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何もプラットフォームを利用することは愚かなことだとは言いません。
むしろ利益を伸ばしたり、事業を繁栄させるためにうってつけならば、思う存分活用した方がいいと思っています。
ですが、”それ1本だけを頼りにする”というのだけは、避けてもらいたいんですね。
「ビジネスの最悪の数字は1だ」という言葉があります。
ビジネスを展開する上で、何か1つだけに集中するのはリスクしかないよ。という教えなんですね。
- 1社依存の商売をする
- 集客方法は1つだけ
- この作業ができる人物は1人だけ
これは、その1つがコケた時に循環がストップしてしまうことを示唆します。
なのでリスクヘッジの意味も込めて、「1つに頼りきってしまってるものはあるか?」という目線で、いちど棚卸する必要があるかもしれませんね。
よし、やってみようっと。