前回、スタッフつなぎとめ大作戦1という記事を書かせていただきました。
今日はその続きです!
確かに、スタッフや社員とのつなぎとめの方法は、世の中にたくさんあります。ですがぼくがお話しする内容は、あくまでも「人の心理面を理解してつなぎとめるにはどうすればいいか?」といったものになります。
だって、ぼくが取り扱っているものが、突き詰めると心理と欲求ですからね^^;
自分の得意分野の視点から、マネジメントやコミュニケーション(ビジネス用)をサポートさせてもらえたら、と思います!
言葉の裏の本音
前回もお話しさせてもらいましたが、ひとくちに心理面だの欲求だの言っても、実はかなり複雑で種類や状態もメチャンコ多いです。
これらのことを学び始めるのも確かにオススメなんですが、逆に深みにハマってしまって「結局よくわからん」という状態になるのも珍しくないんですね。
なので、最初のうちは「人間の欲求には3段階ある」ということだけ、覚えていただければと思います。
その3段階というのが、「基本欲求」「社会的欲求」「知識的欲求」です。
基本的欲求というのは、人間本来の目的である”生存”を行うための欲求のことです。
例えば、食べる・寝る・子孫を残すといったものがありますし、今の人類には「お金と物質を交換する」という事実がDNAレベルまで浸透しているので、単純にお金が欲しいというのもこのレベルにあてはまります。
とはいえ、このレベルの欲求は日本に住んでいる限り、すでに突破されていると考えてもらって大丈夫です。
確かに「給料をあげて欲しい!」といった声もあると思います。ですが、その言葉の裏には「他の人より優位な生活を送りたい」とか、「自分には価値があると知らしめたい」といった理由のほうが、本音であることが大半です。
もちろん昔(おそらく戦時中レベル)から、これらのレベル層の人物をマネジメントするための、X理論を取り入れている企業も数多くあります。
ですが、それに対をなすY理論を取り入れて成功している企業もたくさんありますし、X理論・Y理論の両方のメリットを取り入れたZ理論も浸透しつつあります。
なのでぼくとしては、社員さんの満足度を高めたり、つなぎとめを行うためには、「社会的欲求」や「知的欲求」を満たしてあげたほうが、かなりコストもかからず効率的だと考えています。
で、その社会的欲求というのは、「認めてもらいたい」とか「存在意義が欲しい」といった欲求をさします。
これらの欲求を満たすために何ができるのか?といったのが、前回の記事の内容だったんですね。
そして社会的欲求が満たされた人の多くは、次の欲求段階つまり「知識的欲求」を欲するようになるんです。
知識的欲求を満たす仕組みを取り入れる
知識的欲求というのは「もっとスキルを身に付けたい」とか「他の人に教えてあげたい、救いたい」といった欲求になります。
よく、研修を取り入れたことで社員のモチベーションや業績が上がったといった声を聞くことがあると思います。まさにそれが、知識的欲求を満たした結果というわけなんですね。
もちろんトラブルを回避するためや、コンプライアンスを遵守するためのトレーニングもあるでしょう。
近頃では、アルバイトや従業員が仕事風景をSNSにアップして問題のなる事例が多発していますしね。
それはそれで大切な研修です。
ですが、そうじゃなくて、知識的欲求を欲するレベルに達した人に関しては、その人が欲する知識を得られる場を作ってあげるのも大事になってきます。
当然ですが、どこかのセミナーに行くとか、社員全員を集めるとか、定期的に開催するといった、形式張らせる必要はありません。
- ご飯を食べながら雑談程度に話をする
- 他の部署とクロストレーニングをする
- 社内や同業者とのメンターシッププログラム
なんて程度の取り組みでも、知識的欲求は十分満たされるでしょう。
「いまこの人は何を欲しているのか?」
実は本人としても、自分が抱える本当の欲求がわからずに、とりあえず直感で要望を出しているということも珍しくありません。
ぜひとも、言葉の裏を考える習慣を持っていただければと思います。
ありがとうございました!